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特集!!「月刊梅江製材所」

前回の特集では、「梅江製材所 植林への取り組み(後編)」についてお伝えしました。
今回は「燻煙乾燥木材」についてお伝えしたいと思います。

第54回 「燻煙工法」について

こんにちは。
梅江製材所の梅江です。

みなさんは燻煙乾燥木材という言葉を聞かれたことはありますか?
燻煙というとその言葉通り「煙」で「燻す」木材のことをいいます。

燻煙乾燥木材は当社で取り扱っているわけではないのですが、講演会に行った際に、
燻煙乾燥について研究をされている方の話を聞き、非常に興味深かったため、
皆様にもお伝えしたいと思います。


生育環境がもたらす、木の反り

そもそも伐採したばかりの木にはとても多くの水分が含まれています。
特に杉や桧には立木全体の約1.5倍の水分が含まれていると言われていますので、大量の水分を含んでいるということになります。

乾燥前の製材を「生材」というのですが、木は前回の特集でもお伝えしたとおり、比較的過酷な環境で育っているため、いたるとこに負荷がかかっています。
乾燥をしていくとこの負荷がかかっていた部分が変形したり収縮したりしてしまうんですね。




建材に使われる木材は、乾燥させて使用することが望ましいのですが、乾燥させることのみが目的ではないんです。
ねじれや曲がり、割れなどを軽減させる役割も担っているのです。

こちらの特集でも何度か紹介をしましたが、乾燥方法には
天然乾燥、低温乾燥、中温乾燥、高温乾燥などがあり、更には除湿式、乾燥式、マイクロ波乾燥など多くの乾燥方法があります。


 乾燥方法による木材の特徴

木材の特徴

※無垢の木ですので必ず正しい訳ではありません。気候条件などにより異なる場合があります


※詳しくは第39回「乾燥方法による強度と見栄えの違い」についてをご覧ください。

各々長所短所があり、各社様々な工夫をしていますが、基本的にこれらの乾燥方式は木材の「水分を抜く」という対処療法的な技術が多いのが現状なのです。

木肌の美しい材をつくる燻煙工法のメカニズム

「燻煙乾燥」は歴史的にも古い工法です。
今ではなかなか見ることも難しくなりましたが、昔は必ず家に「囲炉裏」がありました。

囲炉裏

囲炉裏からでる煙が柱を燻すことで、しっかりと時間をかけて乾燥させることができていたわけなんですね。
機械を使った高温処理では木の芯までは乾燥できず、時間が経つにつれ木材表面などに割れが生じます。
燻煙乾燥は木の皮(木くず)を活用してじっくりと時間をかけて燻していくわけですが、温度は50~70度で燻していきますので、表面の焦げ付きもなく割れが生じにくい、木肌の美しい材をつくることが可能なのです。


燻製工法が木にもたらすメリット

燻煙工法は防腐や防虫効果もあり、ダニ、シロアリ、カビを寄せ付けにくくします。
さらに燻煙をすると力のかかり具合が均一化され反りや割れを低減する効果が実証されており、強さも増すため、構造材としての高い耐久性が発揮されることとなります。

合掌造りで有名な世界遺産白川郷などのかわぶき屋根の古民家が何百年と経った現代でも変わらぬ姿を留めているのも燻煙による力が貢献していると言っても過言ではないかと思います。


強制的に乾燥させる機械乾燥とは違い、燻煙乾燥はじっくりと時間をかけて行います。
急激に乾燥をさせないため、木の油分が抜けにくいという特徴もあります。
木は油分が抜けてしまうとパサパサになりツヤがなくなってしまいますが、油分の維持にもつながるため、表面がカサつかず長期間キレイな木肌を維持することもできます。

このように環境にも優しく、メリットも多い燻煙乾燥ですが、理論的には学術レベルでの定義はあるようですが、技術的にはまだまだ確立されておらず、研究段階の方法でもあるようです。
燻煙した後は独特の香り(煤臭い)があり、1年間位は匂いが抜けないということもあるようです。
※燻煙乾燥材はアレルギー体質の方が受け付けない例もあります。

防虫を気にする方や、見栄えを極端に気にする方、色味を気にする方には非常におすすめな工法ですが、それぞれ長所や短所があることをご理解いただければと思います。


私が講演会でお聞きした講師の方の研究レポートもありますので、
ご興味のある方は、下記サイトもご覧ください。

熱化学還元処理Thermo Chemical Reduction Method (TCR)

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57:ヒノキの浴室 58:総赤身の羽目板 59:杉のフローリング

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